高等専修学校は、今までは、職業訓練のための学校がほとんどでした。今日では、就職や進学だけの選択肢ではなく、趣味や才能の可能性を伸ばすことを目的とした学校ができ始めています。いきなり就職ではなく、それまでの準備期間としてゆっくりと様々な学習を進め、有意義で充実した学校生活を送れます。そこで、近年では、学びの方法も学校進学、スクール・ライフも多様化し、全日制の高校では対応できなくなったので、積極的に高等専修学校の場を活用しようという流れが生まれてきています。実際に高等専修学校に通う生徒数は毎年多様化しています。それに伴い、君たち自身が選択するライフスタイルに合わせられる高等専修学校の新規開設校が増えています。
高等専修学校から大学に進学する生徒が多くなっています。大学入試それ自体が大きく変わってきたからです。かつてのように多くの知識をただ覚えていればなんとかなるというペーパー試験だけではなく、30％の入試は、高校時代にどんな活躍をしてきたか、どんな体験をしてきたかを問われる推薦入試制度やＡＯ入試制度にシフトしています。大学に入る前の体験を、大学に進学してからどう生かせるかを考えて進路を選ぶことができるようになったのです。君たちのニーズに合った大学を探すチャンスが増えたのです。
ライフスタイルに合わせた通学時間、受験科目以外の音楽や美術、芸能、スポーツなどのコースの設定のように高等専修学校はみなさん１人ひとりのニーズに応じる環境を整えてきました。そして、今では高等専修学校で、全日制と同等の生活を送りたいという望みにも対応しようという動きもでてきています。もちろん、毎日通いたい生徒でも自分に必要な科目や行きたい時間に合わせて通学することができるのが高等専修学校のメリットです。毎日通っても、自分の時間を大切にすることができるのです。ゆっくりと進学の準備をして、より専門的な内容を学びたい生徒も年々増えています。
