高卒認定予備校とは、文部科学省が実施する「高等学校卒業程度認定試験」に合格するための学習指導を行う予備校を高認(高卒認定)予備校と呼びます。以前の「大学入学資格検定(大検)」が移行して、2005年度から新たに年2回、実施されています。旧大検と同様に大学入学資格を得られるだけでなく、高等学校を卒業と同等の資格を得られ大学・短大・専門学校等の進学が可能となります。同時に大学入試対策に力を入れている予備校があります。
①高卒認定試験の受験資格
高等学校卒業程度認定試験を受験すには、中学校を卒業しているか、または、それと同等の学力を有する者とあります。国内にいる皆さんや留学している生徒さんなど、ほとんど当てはまります。また、初めて受験する試験で16歳になっている必要があります。ですので、中学校在学中は受験することができません。16歳以前で合格した場合は、誕生日が来るまで合格証をもらえません。
②高卒認定試験の受験科目
高卒認定試験に合格するためには、決められた8科目(公民で倫理および政治・経済を選択した場合は9科目)の試験すべてに合格する必要があります。何度でも合格するまで受験できます。合格した科目は次回から免除科目となります。受験科目は以下の通りです。
○国語1科目
○地理歴史2科目 (世界史A・Bより1科目)(日本史A・B、地理A・Bより1科目)
○公民1科目 (現代社会)、または(倫理、政治・経済の場合2科目)
○数学1科目
○理科2科目 (理科総合、物理Ⅰ、化学Ⅰ、生物Ⅰ、地学Ⅰから2科目)
○外国語・英語1科目
③高卒認定試験の免除科目
高卒認定試験の免除科目とは、以前、高認試験を受験しており合格した科目がある場合、または、高校に在籍しており、単位を取得している科目がある場合は、該当する科目を受験しなくても免除されます。高校に在籍している場合は、通年制の高校(全日制は、ほぼ全て)は1年間、2期生の高校(単位制や通信制の一部)は6カ月間、最低在学している必要があります。例えば、2年生の終わりや3年生の途中で退学した場合は、多くの科目免除が受けられます。詳しくは、入学する予備校にご相談下さい。