The Chugoku Shimbun ONLINE(11月14日付)は、相原次男宇部フロンティア大副学長が会長をつとめる、県高校定時制・通信制教育検討委員会が、夜間以外にも学べる「多部制」を提案したことを報じた。
同委員会は、山口県内の公立定時制高などの将来蔵などを議論。より生徒が学びやすいスタイルを検討していた。
県教委に出された提案内容は、日中でも学べる多部制を山口県内の東、中、西部に1校ずつ設け、現在の定時制高14校を統廃合するよう求めるもの。県教委は、提案内容をもとに年度内に再編計画をまとめる予定だ。
検討委は県教委が7月に設置。委員は市町の教育長やPTA会長たちで会議を7月に1回、9月に2回開いて議論を重ねてきた。
報告書は「生徒の生活スタイルや就業形態が多様化しさらなる教育の充実が必要」と指摘。従来は夜間が基本で就学期間4年の定時制に対し、多部制の導入を要請。午前、午後、夜間の1日3部制などで単位修得の機会を増やし、3年間で卒業できる仕組みづくりなどを求めた。
定員40人に対し、現在生徒が1~32人で14校すべてが定員割れになっている定時制高については、具体的な再編数は示さなかったものの「統廃合を進めて一定の学校規模を確保し、教育活動の活性化を図る必要がある」と求めた。
このほか(1)多部制は校舎を十分に活用できるよう独立校か独立校舎にする(2)通信制のインターネットを使った教育の充実(3)生徒の関心に合わせた科目の開設(4)通信制を多部制に併設する(5)就職支援や学校生活の相談機能の強化―などを盛り込んだ。
引用元:The Chugoku Shimbun ONLINE「日中も学べる定時制高を提案」(11月14日付)
この提案が実現すれば、新しい定時制のスタイルとなるかもしれない。また、インターネットを利用した教育の充実は教育機関すべてにおいて急務だ。これからの動向に注目しておこう。
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