河北新報 WEB版(7月1日付)は、通信制のクラーク記念国際高仙台キャンパスの生徒らが、不登校や東日本大震災で被災し、塾通いが困難になった中学生に学習支援のボランティアをスタートしたことを報じた。5月17日から毎週火・木曜に開かれている「放課後教室」では、同校の生徒が勉強の手助けを行う。
指導するのは総合進学コースに通う2、3年生約30人。仲間を支え合う「ピア(仲間)アシスタント」という学校独自の資格を学び、自ら中学校を訪問したり、電話勧誘したりして受講生集めにも奔走した。
同校には不登校の経験を持つ生徒が多い。「高校に入るのに苦労した分、それらを克服した経験を生かし、悩んでいる子の気持ちに寄り添えるはず。社会貢献に加え、生徒自身の教育的効果も期待できる」と松村沙耶香教諭(28)は語る。
2年の大野綾香さん(17)は「自分も体調を崩して前の高校を休学した経験があり、学校に行けないつらさは分かる。教える大変さはあるが、実際に接して自分も勉強になる」と話す。
教えるのは英語と数学で、教材は学校側が用意し、受講は無料。「自宅や塾、学校などが被災し、従来の学習環境を失ったり、経済的に塾通いが難しくなったりした多くの中学生を受け入れたい。被災地からもぜひ参加してほしい」(同校)と呼び掛ける。
河北新報 WEB版「不登校・被災中学生に学習支援 休学など経験の通信制高生」(7月1日付)
他人への思いやりは、こんな状況だからこそ必要なもの。それを素早い行動で表現していけることに、尊崇の念を抱いてやまない。
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