琉球新報 ウェブ版(5月2日付)は、義務教育の学力が定着していない生徒の「学び直し」ができる高校の設置を、沖縄県教育庁が検討していることを報じた。小学校低学年レベルの基礎から学力の定着を図るほか、進学を目指す生徒にも対応するという「セーフティネット」としての役割を果たすのが狙いだ。
高校はいま「全入時代」だが、入って安心とはいかない。「超氷河期」の就職難が続き、進学、就職に堪えうる素養を身に付けることが不可欠だ。教育格差が経済格差、貧困につながる悪循環を防ぐ意味でも、高卒の資格は必要だ。
「学び直し」は、東京都などで実施されている「エンカレッジスクール」がモデルになりそうだ。既存の高校を組み換えて単位制、通信制などさまざまな教育支援へのニーズに対応している。
「エンカレッジ」は「励まし」の意。小、中学校で授業についていけなかったが、高校でやり直したい人を対象とする。入試での学力試験、定期試験がないことが特徴だ。30分授業、担任2人制、週1回は体験学習もある。きめ細かな指導で生徒のやる気を引き出す。
引用元:琉球新報 ウェブ版「「学び直し」校 プラスアルファの魅力を」(5月2日付)
中学校や高校において、理解のつまづきは勉強の挫折に繋がることもある。わからない部分を根気良く教えてくれる場所があるのはいいことだ。議論の余地はあるかもしれないが、今後の動向にも注目したい。
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