毎日jp(3月4日付)は、静岡県が来年度からフリースクールの体験活動に単位を付与するモデル事業を始めることを報じた。県内から3団体を選定し、ボランティアなどの体験活動に参加した生徒に1単位を与えるとしている。
県が検討しているモデル事業の対象は、県立静岡中央高校の通信制課程に在籍しながら県が委託するフリースクールに通う生徒。フリースクールのボランティア活動などに参加した生徒が「学校外の学修」として1単位を取得できる仕組みを想定している。
県は月内に、モデル事業を委託するフリースクールを公募する予定。県東部、中部、西部地域で1団体ずつ選定する方向で調整を進めている。
神奈川県では10年度、モデル事業として県立の通信・定時制高校3校と三つのNPO法人が連携して実施。今月末までに5人の生徒が1単位を取得する見込みで、今後も制度を続ける方針だという。
静岡県の新たな取り組みについて三島市内でフリースクール「リベラスコーレ」を運営するNPO法人「リベラヒューマンサポート」の三好悠久彦理事長(69)は「生徒には小中学校での不登校経験者も多い。モデル事業はフリースクールと県立高校が連携する第一歩になり得る」と評価する。
三好さんによると、リベラスコーレの50人の児童や生徒の約半数が静岡中央高校の通信制に在籍しているが、単位をまったく取得できないケースもあるという。不登校経験があるという男性(21)は「フリースクールだからできた体験もある。単位が認められれば、進学や就職への希望につながり高校を卒業しようという気持ちが強まるのではないか」と話した。
引用元:毎日jp「フリースクール:県が高校単位認定へ 来年度からモデル事業 /静岡」(3月4日付
フリースクールの関係者からは「一般教科でも単位を」という要望も出ている。不登校の生徒らが前へ進むためにも、対象となる範囲を広げることを検討して欲しい。来年度スタートの事業がどう進むかにも注目だ。
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