東京新聞(10月30日付)によると、通信制高校に通いながらシンガー・ソングライターとして活動を続ける石川雅士さん(16)が、東京都豊島区で開かれたシンポジウム「いじめは絶対に許さない!」で自作の歌を披露した。
中学二年の九月のある日、上履きに画びょうを入れられた。気付かずに踏みつけ、両足の先端に激痛が走った。この日を境に露骨ないじめが始まった。
翌日から、親しい友達が無視を始めた。校内の廊下で数人に押さえ付けられて写真を撮られた。画像はインターネット上にさらされ「死ね」「うざい」などの中傷の言葉が大量に書き込まれた。心当たりがないのに、いじめはエスカレートする一方だった。
思い余った石川さんは担任の男性教諭に相談した。しかし、教諭は「もっと強くなりなさい」と言うだけで、積極的に事態収拾に乗り出すことはなかったという。いじめは結局卒業まで続いた。
そんなある日、街で歌手の故尾崎豊さんの曲「十五の夜」を聞いた。「こんな格好いい人がいるんだ」。体にしびれが走るほど感動した。すぐにCDを買い集め、自宅でひたすら聞いた。歌が数少ない心の支えとなった。
「尾崎さんと同じように歌を歌い、いじめに遭う子を応援したい」。こう決意し、ギターを買って曲を書きためた。中学卒業後、現在所属するレコード会社のオーディションに合格し、昨夏にデビュー作「矛盾」を発表。いじめの具体的な体験を歌詞に盛り込み、相談しても対応してくれなかった大人への不信を訴えた。
現在は通信制高校で学びながら、作品のインターネット配信や路上ライブなどを通じ音楽活動を展開する。
「あんなにひどいいじめを受けた僕だけど、今は結構楽しくやっているんです」。石川さんは屈託のない笑顔を浮かべる。「『生きていれば絶対楽しいことはある』と、いじめを受けている子に言ってあげたいですね」
引用元:東京新聞「16歳、地獄の体験デビュー曲に いじめ被害者へ応援歌」(10月30日付)
所属レーベルはブリッジテントレーベル。「ニコニコ生放送」、「ねとらじ」では配信を視聴できるほか、ブログ「MASASHI's BLOG|石川雅士公式ブログ」では、その前向きな性格を伺い知ることができるので是非チェックを。
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