佐賀新聞の情報コミュニティサイト「ひびの」(1月17日付)によると、「さが若者サポートステーション」が高校と連携し、不登校などの悩みを抱える高校生に学習指導や進路相談などを個別に行う訪問事業が効果を上げているという。
支援事業は、個別相談を行うことで社会生活に適応できなくなるのを未然に防ぎ、学力や就労意識をもってもらうのが目的。
2010年12月までに県外15校・154人をサポートし、約7割の106人に復学・転学・就労を促すことができた。
厚生労働省が2011年度まで委託する「アウトリーチ(訪問支援)事業」の一環として、本年度から始めた。進路が決まらないまま中退するとニート状態に陥りやすく、年齢を重ねても抜け出しにくいとされる。不登校傾向の生徒や進路選択で悩んでいる中卒学歴者らに、教職員や家族と情報共有して切れ目なく支援し、自立や進路決定のきっかけをつくっている。
具体的には、高校や家庭から相談があった対象者の心身状態や学習進度に合わせ、サポステを運営するNPO法人スチューデント・サポート・フェイス(SSF)のスタッフがシフトを組んで学習を支援。対象者の興味や関心に応じ、復学や定時制・通信制への進学、「高認」と呼ばれる高校卒業程度認定試験(旧大検)受験などを目指す。進路や就職の相談にも乗り、ケースによっては医師や発達障害の専門家とも連携する。
これまでにサポステの学習支援室や各家庭で154人を支援。引きこもり状態から就職活動に取り組み始めたり、県外の学校になじめなかった生徒が就労しながら、転学を目指すケースを含め、106人に進展がみられ、9人は高認に合格した。不登校の高校1年生を担当した数山和己さん(25)は「どうやって学び直したらいいか見当がつかない様子だったが、寄り添って得意科目から伸ばすうちに一人でも勉強する姿勢が芽生えた」と話す。
引用元:佐賀新聞 情報コミュニティサイト「ひびの」より「高校生活「やり直し」支援に成果 NPOと学校連携」(1月17日付)
医師や専門家と連携しながら、一人一人親身になって相談にのってくれる人々がいるとは心強い。佐賀だけでなく、他の都道府県でもこうした活動が広がって欲しい。
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