MSN産経ニュース(9月7日付)は、定時制課程と通信制課程への進学率が2年連続で上昇したことを伝えた。神奈川県教育委員会の調査によると、「働きたい生徒や不登校を経験した生徒らがライフスタイルに合わせて選択する傾向がある」と分析している。
詳細な記事内容は次の通り。
集計によると、今年3月に県内の公立中学を卒業した6万8711人のうち高校に進学したのは6万7346人で、進学率は98%。進学先を課程別でみると、全日制課程への進学率は88%で、平成14年度の91%から7年連続ダウンした。その一方、定時制への進学率は4.2%、通信制は4.5%で、いずれも2年連続でアップした。
県教委によると、かつては全日制を不合格となった生徒が定時制・通信制に進学するイメージがあったが、近年は定時制・通信制を積極的に選択する生徒が増えている。
県教委が定時制に進学した生徒に調査したところ、志願した理由を「仕事をしながら学校に通える」とする生徒が平成19年度から増加。通信制でも「不登校の経験がある」「全日制の進度についていけない」などの理由で選んでいた。こうした背景には、高校を選ぶ際の選択肢の多様化があるとみられる。
引用元:MSN産経ニュース「高校進学、選択に広がり 定時制と通信制への進学率上昇 神奈川」(9月7日付)
また、記事によると人との関わりが苦手な生徒を対象としたIT講座や日本語が苦手な外国籍の生徒らを対象とした昼間定時制などに応募が集まっているという。
このことからひと昔前のように、中学を卒業すれば一律に全日制高校へ進むのではなく、自分のライフスタイル・性格・目的に合わせた選択がなされる傾向にある。今後もこういった進路選択は増加するだろう。さらに、こうした進路選択への親世代によるマイナスイメージが減少したともいえる。
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