高校を中退したり、中学校で不登校になった経験がある若者のうち、20%前後が職に就かず、学校にも行かない状態になっていることが内閣府の調査によって判明しました。
この調査は、内閣府が職に就かず学校にも行かない、俗に「ニート」と呼ばれる若者への支援策を検討するため、今年2月から3月にかけて実施していたもので、平成16年度に高校を中退した人や、当時中学3年生で不登校になっていた人などを合わせて277人が回答しました。
その結果、現在は職に就いているとの回答は、高校中退者で61%、中学で不登校だった人で35%でしたが、パートや派遣社員などといった非正規雇用の人がいずれも半数以上を占めました。一方、今も職に就いておらず、学校にも行っていない人は、高校中退者で21%、不登校だった人で17%となっています。
また調査では、今後の生活設計のために、あればよいと思うことを聞いたところ、「技術や技能の習得の手助けをしてくれるところ」や「就職に関する相談ができるところ」と答える人が多く、働く意欲がある若者が多いことがわかったとのことです。
内閣府は「高校を中退した人や不登校の経験がある人は、働く意欲があってもニートになるリスクが高い。こうした若者が社会から取り残されないようきめ細かい支援策の検討が必要だ」としています。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.tsuushinsei-search.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/43