08年度に学校を30日以上休んだ「不登校」の小中学生は前年度比2450人(1.9%)減の12万6805人だったことが、文部科学省の学校基本調査速報で分かった。減少は3年ぶり。不登校児童・生徒が全体に占める割合も「83人に1人」の1.20%だった前年度から「85人に1人」の1.18%に微減し、小学校は4年ぶり、中学校は6年ぶりに前年度を下回った。(毎日新聞090806)
◇このことについて、同紙で、奥地圭子(NPO法人フリースクール全国ネットワーク代表理事)さんが重要なことを話している。
行政がさまざまな施策をしてきたのに、過去10年、毎年12万~13万人の不登校児童・生徒がいるという事実に目を向けるべきだ。学校に復帰させることにこだわらず、フリースクールや海外で増えているホームエデュケーション(家庭を拠点とした教育)など学校以外の場を増やし、一人一人の気持ちに合った教育を行う必要がある。
◇日本では、教育は学校に行かなければできないと一般に思われているが、教育制度は各国によって違うし、近代教育は200年も経っていない。
◇奥地さんの指摘するように、この近代教育を見直した方が良いよというメッセージを投げかけているのが不登校の問題ととらえることも大切。